生物多様性保全
カジノサイトでは、2021年に国際的なイニシアティブであるTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)が発足したことを受け、対応を進めています。TNFDでは、企業に対し、自然環境への依存や影響、リスク、機会の開示が求められており、これらを科学的根拠にもとづいて評価するためのプロセスとして「LEAPアプローチ」が推奨されています。これを踏まえ、カジノサイトでは、ガバナンス体制の確立や、自然資本への依存と影響の特定、事業戦略、リスクと機会の評価、指標と目標の設定などの取り組みを進めています。また、「カジノサイト環境安全方針」を定め、持続可能な社会への貢献として「自然環境への負荷を極小化し、守り育てることにより、生物多様性保全を促進する」ことを方針に掲げ、下記の考えのもと積極的な活動を進めています。
- 重要な生物多様性を有する場所を回避するなど、自然環境破壊や生態系への影響を低減する
- 環境影響評価を実施し、最小化、回復、オフセットなど影響の緩和に努める
- 事業所の緑化を積極的に推進する
- 外部パートナーと協力し、社会貢献活動へ参画、支援する
また、2010年より「日本経団連生物多様性宣言」推進パートナーズへ参加し、2020年には「経団連生物多様性宣言イニシアチブ」において提言された「経団連生物多様性宣言・行動指針(改訂版)」に賛同しています。
事業活動における環境配慮への取り組み
カジノサイトは、工場建設の際には企業活動が生態系や生物多様性に及ぼす影響を最小限にとどめるため、工場の立地条件に応じて最適な設計を行っています。現在建設中の長崎諫早工場では、地域の行政機関と連携のうえ、環境保全に努めながら工場建設を実施しています。 また、カジノサイトコミュニケーションシステム株式会社では、メガソーラーの建設工事を実施する前に環境や防災に対する配慮、周辺住民の理解について、事前に独自のチェックリストを用いて確認を行っています。その結果をもとに、社内の審査会にて多面的な視点から工事の実施可否などの審査を行い、より高い環境保全と地域社会との共生に努めています。
生物多様性保全への取り組み
カジノサイトは、地球温暖化防止や生物多様性保全などの環境問題への対応、地域社会への貢献、従業員の環境意識向上を目的に、森づくり、ビオトープの整備、絶滅危惧種の保護や、伝統野菜の保存栽培活動などを展開しており、自然環境との調和を図りながら、ネイチャーポジティブな社会の実現に貢献しています。2024年度は生物多様性保全活動を47件実施することを目標に掲げ、結果として52件の活動を実施し、目標を達成しました。2025年度は、51件の生物多様性保全活動の実施を目標に取り組みます。
| 2024年度目標 |
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| 2024年度実績 |
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| 2025年度目標 |
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「カジノサイトの森づくり」活動を推進
カジノサイトは、工場敷地や地域の森林を緑豊かに再生させる活動を展開しています。活動では主に、森林組合などの外部パートナーや地元の皆様と協働で、間伐や除草や植林などを実施しています。
活動実績(2024年度)
| 活動場所 | 活動開始 | 活動内容 | |
|---|---|---|---|
| 長野県岡谷市 | 湊財産区(約80,000m2) | 2011年10月 | 長野県 「森林(もり)の里親促進」 事業に賛同。 カラマツの植林:累計3,450本。 |
| パートナー:岡谷市、湊財産区管理会 | |||
| 滋賀県東近江市 | 滋賀東近江工場社有林(約20,000m2) | 2008年6月 | 間伐、下草刈り。天然更新による植生回復。 |
| 京都府綾部市 | 京都綾部工場社有林(約24,000m2) | 2020年4月 | 丹波栗の植林:累計37本。間伐、下草刈り、遊歩道整備。 |
| パートナー:綾部市 | |||
| 京都府京田辺市 | 甘南備山(約880,000m2) | 2012年11月 | 間伐、下草刈り。天然更新による植生回復。 |
| パートナー:京都府、京田辺市、京都モデルフォレスト協会、薪甘南備山保存会 | |||
ビオトープの整備
鹿児島国分工場、滋賀野洲工場、滋賀東近江工場では、生物の生息空間を確保するため、また従業員の環境意識向上および憩いの場としてビオトープを整備しています。
鹿児島国分工場
滋賀東近江工場
滋賀野洲工場
工場内の生態系調査
滋賀野洲工場では、工場敷地内のビオトープを含む主な緑地の生物多様性の現状を把握し、今後の保全活動の指針とすることを目的に、外部機関と共同で生態系調査を行いました。植物・昆虫・鳥類・水生生物に関して調査した結果、ビオトープや工場緑地には在来種や希少な生物、地域由来の樹種が存在しており、周辺地域において貴重な生息地となっていることが判明しました。また、ビオトープでは滋賀県「レッドデータブック」で分布上重要種、環境省「レッドリスト」で準絶滅危惧種に指定されている、希少な昆虫「エノキカイガラキジラミ」の幼虫の群生跡が発見されました。調査結果を活用し、地域の生物多様性保全に寄与する効果的な活動を今後も進めてまいります。
絶滅危惧種の保護
カジノサイトドキュメントソリューションズ株式会社 玉城工場(三重)では、環境保護団体「清(すが)し有田佐田沖環境保全会」と里地里山の保全・再生の取組に関する協定書を締結し、ビオトープ再生活動を行っています。以前、田んぼであった土地の除草・間伐や植物の植え付け、水路の整備などの活動を行った結果、希少動植物の生息が確認されています。そして、ビオトープの再生と並行して、子どもたちが自然について学ぶことを目的とした観察会を支援しています。